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親知らず、抜かないといけませんか?Part 4

2023年8月27日

こんにちは、大阪市福島区の歯医者 富永歯科クリニック院長 富永佳代子です。今回は親知らずの抜歯について、よくある質問についてお話します。

親しらずを抜かないほうが良い場合はありますか?

親知らずの抜歯の前に、必ずレントゲン撮影を行いその部位の解剖を診断します。例えば、親知らずの根っこが、下顎管(下歯槽神経)を巻き込んでいる場合、また親知らずが下顎管と接している場合は、抜歯時に神経を傷つけてしまい、麻痺がおこるリスクが高くなります。この場合は、無理にリスクを背負って抜歯をする必要はありません。また、脳梗塞や心筋梗塞を起こして6カ月以内、ぜんそくや狭心症の発作を頻繁に起こしている場合など、身体の状態が悪い場合は、無理をしてまですぐに抜歯をする必要はありません。必要な場合は、大学病院や総合病院の口腔外科において、入院をして抜歯することになります。

抜かなくて良い親知らずはありますか?

他の歯と同じように、まっすぐに生えている場合、隣の歯にぶつかっていない場合、歯ぐきに炎症を頻繁に起こしていない場合、大きな虫歯になっていない場合は、抜歯の必要はありません。また、下あごの骨の中に、完全に埋まっていて、手前の第二大臼歯と離れており、周囲に病変(嚢胞)を作っていない場合も、抜く必要はありません。

総合病院や大学病院を紹介されましたが、、、

下あごの親知らずは、主要な神経や血管が近くを通っています(下顎管)。一般の歯科医院では、レントゲンで親知らずの状態を調べた後、埋伏の状態によっては安全性を重視して、設備の整った大学病院や総合病院の口腔外科専門医での治療を進めることがあります。勧められた場合は、必ずその指示に従ってください。

抜くなら、いつが良いですか?年齢など関係しますか?

親知らずに、問題が生じるのは20歳代になってからです。抜歯をするなら、絶対的に若い時の方が条件が良いです。若年者は、顎の骨が柔らかくしなやかであり、骨と歯が癒着していないので、抜きやすいです。また、親知らずの歯の根っこがまだ未完成な20歳前後なら、さらに抜歯がしやすいのです。傷の治りも、高齢者に比較して早いのは確かです。

女性の場合、妊娠するとホルモンバランスの変化から、智歯周囲炎になりやすくなります。妊娠を考えている女性の患者さんの場合は、炎症を起こした経験があるなら、妊娠する前に抜歯を検討するように、お話しています。

結論として抜歯したほうがよいのですか?

智歯周囲炎を何度も起こしている場合は、抜歯した方が良いでしょう。若い年代では、体力があり、炎症が起こっても、身体が抑えこむことができ、親知らずの周囲のみで炎症はすみますが、高齢者になってきて抵抗力が衰えてくると、顎の骨の骨髄炎や蜂窩織炎になってしまうことが無いとは言えません。また、親知らずが原因で手前の第二大臼歯が虫歯になってしまう場合は、抜歯をお勧めします。第二大臼歯がダメになると、咀嚼力の低下に繋がるからです。

四回にわたって親知らずの抜歯に関して、お話をしてきました。ご理解いただけましたか?親しらずの抜歯は、少なからずリスクがありますので、基本的には何でも抜歯という考えではありません。抜歯を勧めるのは、その理由があるからなのです。主治医と相談をして、理解した上で納得してから、抜歯してください。また、抜歯前には、必ず服用しているお薬情報、持病の有無を主治医にお伝えください。抜歯前日は、充分な睡眠、休養を取り、万全の体調で受診、抜歯した当日は、激しい運動や飲酒をひかえ、入浴もシャワー程度の方が良いでしょう。主治医からの注意点を必ず守り、処方された薬を規則を守って服用してください。また抜歯後、来院することを主治医から指示されている場合は、ご自分の判断でやめるのではなく、必ず通院してください。必要以上に、親知らずの抜歯を怖がらないようにお願いいたします。

富永歯科クリニック院長 富永佳代子

 

 

 

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