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歯の抜歯をした時の注意事項(特に親知らず)

2023年11月12日

こんにちは。大阪市福島区の歯医者 富永歯科クリニック 副院長赤野弘明です。
本日は、一般的な外科処置である抜歯の術後の注意事項についてお話します。

抜歯後の不安

患者さんにとって、抜歯処置後の出血が続くことが、一番の恐怖ではないでしょうか?抜歯後の出血が、家に帰ってから起こるとかなり心配される事も多いと思います。通常の抜歯であれば、圧迫止血により、止血が可能です。お家で圧迫止血を行う場合は、4センチ角程度にカットしたガーゼを丸めて、出血部位に当ててしっかり15分くらい噛んでおきます。この15分の間は、ガーゼを外して確認しない方が止血が確実になります。もしガーゼがない場合は、ティッシュを丸めて、水に濡らしてお団子のようにして、ガーゼの代わりに噛んでおきます。この時、濡らしておかないと血液が固まった時に、一緒にくっ付いてしまう可能性があるからです。これで止血しない場合は、この状態を止血するまで繰り返します。
抜歯の中でも、下顎の埋伏智歯(親しらず)の抜歯が最も術後の侵襲が大きなものとなりますが、この時に特に注意すべき点があります。
ころんでケガをして、擦りむいた場合、表面の表皮(口腔内では上皮という組織)が剥がれて、真皮という部分が露出してしまうために、擦り傷は意外と痛いのです。つまり、体の一部が外界に露出しているのです。この傷を早く治そうと体は、傷の部分に血が流れだし、カサブタが形成されます。これによって、露出している組織を保護して、細菌感染が内部組織に起こる事を防ぎます。抜歯においても、歯を抜くと歯槽骨という骨や歯肉の一部が外界に露出することになります。従って、ケガのカサブタと同じように、この抜歯によってできた穴も血液が溜まって(血餅)外界から保護をすることが、早く治癒するために必要となります。
そのため、抜歯後にガーゼを噛んでもらったり、埋伏智歯の抜歯のように止血用製剤を抜歯窩に置いて、効率的に血餅が形成されるようにします。また、止血効果を目的として縫合をする場合もあります。

抜歯後の注意点

抜歯の治癒のために、血餅が抜歯窩に形成されることが最も重要となります。
血餅形成を阻害する行為として、うがいがあります。抜歯当日は、唾液に血液が混じるため、少し血の味を感じる事もあると思いますが、極力うがいはさけてください。うがいをするとせっかくできた血餅も洗い流されて、創部が露出した状態になります。こうなると、細菌感染が生じる可能性も高くなります。

抜歯後のトラブル

抜歯後数日後に痛みが増加する場合に、ドライソケットという現象があります。これは抜歯窩の血餅がなくなり、歯槽骨が露出しているために、治癒がおくれて細菌感染などが生じている場合があります。この場合は、歯医者を受診してください。洗浄と抗生剤の直接塗布が最も効果があります。原因は、うがいのし過ぎによる血餅形成されなかったか、いったん血餅が形成されたが、感染により、血餅が溶解して、抜歯窩が露出してしまった可能性があります。

喫煙もニコチンの影響により、血管が収縮して出血量が減少したりして、治癒不全になる可能性が高いです。
抜歯した当日は、出来れば、入浴や飲酒、運動は避けたいものです。これらの行為は血液循環を増加し、術後の出血や炎症の増加を誘発する可能性があります。
患部に熱を持っている場合は、冷えピタなどの冷却材を貼付するか、冷たいタオルで間欠的に患部を冷やすのが良いでしょう。
抜歯部分を触るのが怖いので、歯磨きをしないというのも不潔になり感染の原因になります。患部を清潔にするために、柔らかい歯ブラシを使って、清潔にするようにしてください。
通常の抜歯なら、2,3日で腫れや痛みは消失していく事が多いと思いますが、下顎の埋伏智歯の抜歯のようにかなりハードな抜歯は、顎下リンパ腺の炎症も生じるので、4~5日程度、腫れと痛みと嚥下(飲み込み)痛みを伴う可能性が高いです。この間は、とにかく鎮痛剤を服用して乗り切るしかありません。詳細については、外科処置担当医の指示を必ず守ってください。

富永歯科クリニック 副院長 赤野弘明

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