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インプラントを行うにあたり知っておきたいこと Part3

2021年6月13日

こんにちは。大阪市福島区の歯医者 富永歯科クリニック 副院長 赤野弘明です。前回のコラムに引き続き、「インプラント手術前に全身的にどんなことに気を付けたらよいか?」についてお話します。

②糖尿病でないか?糖尿病であるならどの程度か?

インプラント治療において、もっとも重要なリスクとして確認しておくべきことは、糖尿病の有無、そしてその重症度です。糖尿病は、細胞活性を左右する重要な疾患です。
実際に、糖尿病ってよく聞くのですが、どんな疾患かを知らない人が多いのではないでしょうか?糖尿病になると、「血管が脆弱で炎症を起こしやすい」「出血が止まりにくい」「細菌感染しやすい」などの問題が生じます。また、骨の新生が起こりにくいため、インプラントが骨とくっ付かないことが、インプラント治療を行う上での大きな問題点となります。

空腹時の血糖値をみた場合、糖尿病予備軍が100mg/dl~125mg/dlとされていて、125mg/dl以上は、糖尿病と考えてよい数値となります。インプラント治療を行う場合、Hba1cの数値がとても重要となります。6%を超えてくると注意が必要となります。7%以上となると糖尿病と考えてもよい数値になります。
糖尿病には2つのタイプがあり、通常は2型糖尿病(インスリンの分泌不全かインスリンが作用しない(インスリン抵抗性))です。通常この2型糖尿病は適切な食事と運動、投薬による治療が行われます。もう一つの1型糖尿病は、すい臓がインスリンをほとんど作る事ができないためにおこる糖尿病です。治療としてはインスリンの注射が必要になります。Hba1cのNGSP値が7%未満にコントロールすることが目標となります。

糖尿病は、インスリンが足りないために血中に糖の量が増加し、その量が急激に増えると血管の内側から活性酸素が大量に発生してしまいます。この活性酸素によって、血管が攻撃を受け破壊されます。そうなると体の各所に栄養と酸素が運ばれなくなり、手足のしびれや多渇・多汗・多尿といった症状が出るようになります。血糖値の高い状態が続くと、網膜症・腎症・神経障害な・心筋梗塞どの合併症も発症するようになります。

また、活性酸素により、血管や細胞が攻撃を受けるため、新しい組織の形成が困難になります。そのため、インプラントが骨に接合するために必要な骨の形成が起こらなかったり、感染を起こしやすくなります。
インプラント治療を行うには、極力Hba1cを6.5%未満にコントロールしておきたいものです。(最低でも、7%未満は必須)
つまり、インプラント治療だけでなく、細胞自体の活性を低下させてしまう糖尿病は、いかなる病気やけがに対しても注意を奏する疾患です。

骨粗鬆症の治療薬を飲んでいるか?

この薬剤については、インプラント治療のみならず、抜歯などの一般的外科処置もかなり注意を要します。この骨粗鬆症についての、お話は重要かつ複雑なので改めてお話しします。

④喫煙はしているか?

アメリカなどでは、1日の喫煙量が5本以上ならばヘビースモーカーとされています。
インプラント自体の手術に喫煙が影響する事は、少なからずありますが、重大な障害ではありません。しかし、タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮する作用があり、これが骨造成(GBR法)などを行う場合に重大な影響を与えるのです。骨造成を成功させるには骨移植を行った箇所に新生血管が侵入し、十分な血液供給(栄養と酸素の供給のため)が必要となります。また、手術部位の歯肉が開かないようにするためにも、血液供給が不可欠です。この時に、喫煙すると血管が収縮し、十分に血液供給が行えないのです。つまり、骨造成が失敗するリスクが非常に高まります。インプラント手術後、最低2週間の禁煙を守ってほしいのです。特に骨造成(GBR法)時には、絶対に守って頂きたいことです。

以上が、全身的に第一に確認する項目です。

富永歯科クリニック 副院長 赤野 弘明

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