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歯、歯周病の最新情報 Part3

2022年8月28日

こんにちは。大阪市福島区の歯医者 富永歯科クリニック院長 富永佳代子です。前回に引き続き、お口にまつわる最新情報をお届けします。

歯磨きは、食後すぐにするのが望ましい?

昭和の時代は、「1日3回、食後3分以内、3分磨き」と指導を受けていましたよね。平成時代になり、「食後30分経ってから、歯磨きしましょう。」に指導方法が変わってきました。これは、食後すぐに磨くと、食事中に歯の表面が脱灰されているエナメル質を傷つけるため、唾液による再石灰化で表面が修復されてからという考えに基づく指導方針でした。これは、酸による表面脱灰が問題となる「酸蝕症」に関しての話であり、一般的な食事全般の適応ではありません。
虫歯予防の歯磨き目的は、酸を産生する細菌の栄養となる発酵性物資を取り除き、酸産生を防止することです。「食後すぐに磨きましょう」は正しいのです。

歯磨き後にすすがない?

スウェーデン方式歯磨きでは、歯磨剤の中に含まれるフッ化物の効果を高めるため、歯面についたフッ化物を流さないために、歯磨き後のすすぎをしないことを推奨しています。歯磨き後は、泡だけを吐き出し、水ですすがない。しかし、何となく気持ち悪いと感じてしまうと思います。このように感じる方は、少量の水で、1回だけのすすぎをお勧めします。

キシリトールは虫歯予防に効果がありますか?

キシリトールは、虫歯予防に効果があるといううたい文句で、ガム、飴、チョコレートなどが市場にでています。理由としては、唾液分泌促進、再石灰化促進、プラーク中の酸の中和促進,虫歯菌であるミュータンス菌の代謝の阻害など作用があるからです。
しかし、残念ながら令和に入り、研究が進んできた結果、明確なう蝕予防の効果は、認められないと判断されました。
キシリトールは、他の糖アルコールと同じく、虫歯の原因とならない甘味料という位置づけとお考え下さい。日頃から、チョコレートや飴などをよく食べるのであれば、キシリトール含有の食品のほうが、虫歯になるリスクが低いということであって、虫歯予防になるのではないのです。

日本人は他国に比較して虫歯が少ないの?

昭和の時代から砂糖が虫歯の原因であるので、摂りすぎ注意と言われてきました。日本の砂糖消費量は、年々減少傾向にあります。それでは、他国に比較して、日本人のむし歯の本数は少ないのでしょうか?虫歯予防先進国であるフィンランド、スウェーデン、ドイツ、オーストラリアと比較すると、日本が最もむし歯が多い国なのです。この原因は、スナック菓子のダラダラ食べと考えられています。他国は、甘いもの、デザート、お菓子は決められた時間に食べることが習慣になっていますが、日本人はスナック菓子をいつでも食べるというダラダラ食べ文化が根付いているためと考えられています。

虫歯菌は、脳血管障害と関係しますか?

昭和初期(昭和10年頃)から、歯性病巣感染は論じられ、国民に注意を啓蒙してきました。歯性病巣感染とは、虫歯がすすんで、神経まで虫歯菌が到達すると、歯の根っこの先から血管に入り込み、全身の臓器に運ばれることがわかっています。
令和に入り、ミュータンス菌の中の特異な菌が、お口の中の傷や根尖病巣から毛細血管に侵入して、心内膜や脳血管までたどりついて、血管壁を傷つけ発症を即すことがわかってきました。日本人の5人に一人は、この特異なミュータンス菌を保有していることがわかっています。

3回にわたり、歯科の最新研究でわかってきたことをお話ししました。研究はこれからも日進月歩で続いていきます。その過程で、今日まで正しかったことが、全く正反対であるかもしれません。しかし、研究者の努力によって、これからも歯の治療は、確実に進歩していくことは確実だと、期待します。

富永歯科クリニック 院長 富永佳代子

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