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お薬手帳をお持ちください Part4 糖尿病

2022年11月20日

こんにちは。大阪市福島区の歯医者 富永歯科クリニック院長富永佳代子です。前回に引き続き、抜歯インプラントなどの外科治療を受けるときに、注意が必要な病気やお薬についてお話します。今回は、糖尿病のお薬について、ご紹介します。

糖尿病とは、どのような病気でしょうか?

糖尿病は、血液中の糖が増えすぎる病気です。血液中の糖は、通常すい臓から分泌されるインスリンというホルモンが分解してくれるのですが、働きがうまくいかない病気です。つまり糖の代謝異常と考えます。生まれつきインスリン分泌の少ない場合は、1型糖尿病、インスリンは分泌されていますが、その作用が十分に発揮されていない場合は、2型糖尿病といいます。

合併症に注意

血糖が長期間高い状態が続くと、血管が傷んできます。人間の体は、血管が全身に張り巡らされているおかげで、体中に酸素や栄養、免疫能力が運搬されています。血管が傷んで硬くなると、この運搬機構も、うまく働かなくなっていきます。長期にこの状態が続くと、目、神経、腎臓、心臓、脳などに合併症(機能不全)が起こります。

合併症が引き起こす病気の例は、

目     緑内障 白内障 網膜症

脳     動脈硬化 脳梗塞

呼吸器   感染症 肺炎

腎臓    腎症

心臓    狭心症 心筋梗塞

神経    末梢神経障害

足     末梢神経障害 足壊疽

歯に関する病気では、歯周病虫歯のリスクが高まります。(歯周病と糖尿病の関連については、以前にコラムで紹介しています。)

お薬はなぜ必要なのでしょうか?

糖尿病のお薬は、インスリン注射と飲み薬があります。インスリンが先天的に作れない「1型糖尿病」の方は、体の外からインスリンを補充するために注射をします。インスリンは分泌されているのですが、働きが悪くなっている「2型糖尿病」の方は、主な原因は生活習慣にあるので、まずは、食事制限や運動が第一選択となります。それでも改善されない場合は、血糖降下薬の服用やインスリン注射を行います。

歯科治療との関係は?

糖尿病は血管の障害を引き起こすため、血流が悪くなり栄養や免疫機構に障害が出ます。そのため、感染への抵抗力が低下し、傷の治りが悪くなります。また細菌感染そのものを起こしやすく炎症も重症化しやすくなります。歯の根っこにできた病変から、顎の骨に炎症が広がり、顎骨炎を引き起こしたり、インプラント周囲炎から首周りに炎症が広がる蜂窩織炎(ほうかしきえん)を起こすことがあります。また、抜歯後に傷の治りが悪くなり感染を起こしやすくなることがあります。

歯科からのお願い

糖尿病の方の外科治療は、医科の主治医と相談をして、血糖のコントロールをしていただく必要があります。また歯科治療時に血糖の異常低下を防ぐため、高糖度の飲み物を用意する場合があります。治療前に、気分が悪くなるかもしれないから、食事をしないで来られる方がおられますが、糖尿病の方は、異常低血糖を防ぐため、しっかりと食事をした後に、外科処置を行うようにします。問診時に、必ず糖尿病に関する質問がありますので、血液データや、内服薬、注射薬にかんして正確にお答えください。また、外科処置後、外科処置前から、感染予防を防ぐために、抗生物質のお薬を出すので、飲み方も守って服用していただく必要があります。自己判断で、お薬を服用を中止しないでください

糖尿病は自覚症状が少ないため、予備軍も多いと言われています。例えば、「喉がものすごく乾く」「夜中に何回もトイレにいく」というのは要注意のサインです。健康には自信のある方も、1年に1回は、糖尿病のリスクがないか、また他の病気の発見のために健康診断をお勧めします。

次回は最終パート「ステロイド剤長期投与」に関してお話します。

富永歯科クリニック院長 富永佳代子

 

 

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