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歯ぎしり、食いしばりについて

2023年3月5日

こんにちは。大阪市福島区の歯医者 富永歯科クリニック 副院長赤野弘明です。今回は、歯ぎしり、食いしばりについてお話します。

歯ぎしりはなぜ起こるのでしょうか?

「なぜ歯ぎしりをするのか?」について、くわしい原因はわかっていません。遺伝や飲酒、喫煙、カフェイン摂取、ある種の抗うつ薬の服用、ストレスなどの関与が指摘されています。じつは歯ぎしりは、浅い眠りのときに起こることがわかっています。人間は深い眠りと浅い眠りを交互に繰り返し、深い眠りの時は、筋肉の動きは抑制されています。そのため、浅いに眠りの時に起こるのです。肉体的・精神的なストレスがたまると、歯ぎしりをすることによってストレスを発散しているとも言われていますので、昔言われていたような歯並び噛み合わせの不具合が原因でないかもしれません。もしそれらが原因なら、歯並びの悪い人にみられ、いい人に見られないはずです。ところが、実際に患者さんを診た感想としては、歯並びに関係ないという事ですね。ストレスが、主な原因であるかもしれません。

口腔内の悪習癖にはブラキシズム(いわゆる歯ぎしり)とクレンチング食いしばり)という習癖があります。他にもタッピング(カチカチ噛み合わせる)がありますが、少ないと思います。

悪影響は?

歯ぎしりを行うことで、歯の咬み合う面がすり減ってしまう・歯肉に負担をかける・知覚過敏を進行させる・顎関節症のリスクを高める・頭痛や肩こりなどの原因となるといった悪影響があります。また、かなりの頻度でみられるのが、歯根破折(歯の根っこが割れる)です。
なぜ、睡眠時の歯ぎしりやクレンチングで歯根破折が起こりやすいかというと、日中の意識がある時間では、中枢神経の反射で、それほど強く咬みすぎることはあまりありません。しかし、このような神経反射をカットしている睡眠中であれば、歯が折れんばかりに強く咬みこむ力や歯ぎしりに脳が反応していないので、歯が壊れる限界を超えて噛んでいても、脳にその信号を送る事ができないため、歯を破壊するほど噛んでしまうのです。実際に、歯ぎしりしている時、普段の生活では聞かないようなすごい音がしています。こんな音は普段の生活の中聞くことがないと思います。それほど、大きな力で歯と歯をこすり合わせているわけですから、歯根が破折するだけでなく、他にも悪影響が出ることが想像できますね。

顎関節に対する悪影響や歯周病が悪化することも分かっていますし、インプラントの破折やネジの破折といった、インプラントに対しても大きなダメージを与える可能性があります。

治療法は

このような口腔内の悪習癖に対しては、スプリント療法が第一選択となります。
就寝時にプラスチック製のマウスピース(ナイトガード)を使用することで、歯や顎関節にかかる負担を軽減します。スプリント療法は保険が適用となります。もちろん、スプリント療法がブラキシズムなどの悪習癖を取り除くわけではありません。しかし、このスプリントは歯よりも柔らかい素材になっているため、ブラキシズムを起こしても、スプリントを装着している歯を、咬耗から保護し、装着していない下の歯も相対する側に歯より柔らかい素材があるので、こすり合わせても咬耗が減ることになります。従って、スプリント療法は、ブラキシズムやクレンチングによる顎関節や歯やインプラントに加わるダメージを軽減する役目となる。

スプリント療法は対症療法でしかありません

スプリント療法は、食いしばり歯ぎしりを無くすことはできません。あくまでも、症状の軽減を期待しています。そのため、ブラキシズムの根本的要因を軽減することも同時に行う必要があります。現在のストレス社会において、とても難しいことではありますが、普段の生活において、極力ストレスをさけてリラックスすること、飲酒や喫煙の量を減らすことなどが重要となります。お酒やたばこもストレスが多い時ほど増える傾向があると思いますので、まずはストレスの軽減が重要となります。歯並びが悪く、噛み合わせが安定していないような場合には、噛み合わせや矯正治療も必要になる可能性があります。

まずは、家族などから歯ぎしりしているよという指摘を受けたら、歯科医院に相談してみてください。

富永歯科クリニック 副院長 赤野弘明

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