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フッ化物配合歯磨き剤使用方法

2023年10月1日

こんにちは。大阪市福島区の歯医者 富永歯科クリニック院長 富永佳代子です。

近年のフッ化物応用についての研究や市販の歯磨き粉のフッ化物濃度の変更、国際的なフッ化物の使用推奨の更新を受け、フッ化物配合歯磨剤の利用方法について、小児歯科学会、口腔衛生学会などから発表がありました。今回は、フッ化物配合歯磨剤の使用方法についてお話します。フッ化物の配合歯磨剤の使用については、他の医薬品と同様、メリット、デメリットがあり、使用方法を間違えると、健康被害に繋がります。歯磨剤のフッ化物濃度が高いほど、虫歯予防効果は高いと考えられます。しかし、飲み込みによるリスクを考える必要があるため、年齢別に対処する必要があります。

乳幼児・小児への使用と注意点

歯の形成期である乳幼児・小児に対しては、歯のフッ素症のリスクと、虫歯予防のメリットを考えて使用する必要があります。乳歯が生えてきたら、ガーゼやコットンを使ってお口の中のクリーニングを始めましょう。慣れてきたら、歯ブラシに慣れてもらい、保護者の方が歯磨きを行います。注意する点は、歯磨き粉を誤ってチューブごと食べるなど、大量に摂取しないように使用方法、保管場所に注意が必要です。基本的に、日本製の市販の歯磨き粉は、誤って乳幼児が1本飲み込んでも問題ない総量での製造販売されていますが、大量摂取は、注意が必要です。現在市販されている歯磨き粉は、フッ素含有濃度が明記されるようになってきています。子供向けの製品では500~1000ppmのフッ素含有率の製品が大半です。

成人・高齢者への推奨と注意点

日本では、子供の虫歯は減少傾向にありますが、成人では3人に1人は虫歯があり未治療となっています。また、高齢者の虫歯が増加傾向にあります。とくに高齢者は、歯の根元のむし歯=根面う蝕が増加しつつあり、この予防対策の観点から、フッ化物配合歯磨剤の使用が推奨されます。高齢者の場合、インプラント処置がされている場合、フッ化物の使用がチタン製インプラントの腐食に繋がる可能性もありますが、残っている天然の歯の虫歯予防を考えると低濃度フッ素含有の歯磨き粉の使用が推奨されます。歯周病に罹患している場合が、クロルヘキシジン配合の歯磨剤の使用を推奨しますが、虫歯予防には効果はないので、フッ化物配合の歯磨剤の併用をお勧めします。

年齢ごとのフッ素含有歯磨剤の使用方法

歯が生えてから2歳まで

歯磨き粉はフッ素濃度900~1000ppmのものを使用し、量は米粒程度(1~2mm)の少量で充分です。1日2回、寝る前は必ず歯磨きを行い、歯科医師による歯磨き指導をしてもらいましょう。歯磨き粉の保管方法には気を付けて、手の届かない場所に保管しましょう。

3~5歳

歯磨き粉は、フッ素濃度900~1000ppmのものを使用し、量はグリーンピース(5mm程度)です。1日2回、寝る前は必ず歯磨きを行い、歯磨きの後は、歯磨剤を軽く吐き出します。うがいをする場合は、少量の水で1回のみとします。保護者の方が歯磨き粉の使用量をチェックした方が良いでしょう。

6歳から成人・高齢者

歯磨き粉は、フッ素濃度1400~1500ppmのものを使用し、量は歯ブラシ全体(1.5㎝程度)です。1日2回、寝る前は必ず歯磨きを行い、歯磨きの後は、歯磨剤を軽く吐き出します。うがいをする場合は、少量の水で1回のみとします。チタン製歯科材料(インプラントなど)が使用されていても、自分の歯がある場合は、フッ化物配合の歯磨剤を利用しましょう。

海外では5000ppmの高濃度フッ化物配合の歯磨剤を歯科医師が処方していますが、日本では認められていません。今後虫歯のハイリスク者への使用が推奨されていくことも十分考えられます。

富永歯科クリニック院長 富永佳代子

 

 

 

 

 

 

 

 

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