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ドライマウスについて

2024年7月22日

こんにちは。大阪市福島区の歯医者 富永歯科クリニックの歯科衛生士西村文夏です。最近よく耳にするドライマウスですが、皆さんの中でもお口の乾燥が気になる方は、いらっしゃるのではないのでしょうか。本日は、なぜお口が乾燥するのか、乾燥することによりどんなことが起こるか、などについてお話ししていきたいと思います。

ドライマウスとは?

ドライマウスは何らかの原因で唾液の分泌量が低下し、お口の乾燥状態が長期的に続くこととされています。

皆さんは以下のことが気になることはありますか?

・口の渇きが3ヶ月以上続いている

・口の中がネバネバしていて気になる

・乾いた食べ物が食べづらい、または水分をよく摂らないと食べられない

・舌がヒリヒリする

・お口の渇きが気になって頻繁に水を飲む

・口臭が気になる

・義歯が擦れて傷つきやすい

このような症状がある方はドライマウスが原因の1つかもしれません。まずは自分のお口が乾燥していると気づくことで色々なアプローチができます。また、自分でも気づかないこともしばしばあるので、歯医者さんでの定期検診の時などにチェックしてもらうのもよいでしょう。

ドライマウスの原因は?

ドライマウスはそもそも唾液の分泌量が低下することが原因ですが、その唾液量の低下を引き起こす原因は様々です。

<加齢>

多いのが加齢による唾液腺の萎縮や、口周りの筋力の衰えによる咀嚼力低下による唾液分泌の減少です。

<更年期>

女性は、更年期を迎えると女性ホルモンの低下で唾液が出にくくなるといわれています。

<口呼吸>

口で呼吸することにより、唾液が蒸発してしまい乾燥してしまいます。

<ストレス>

緊張した時に、口の渇きをかんじたことはないですか?これは、唾液腺は自律神経に支配されているおり、強いストレスを感じると交感神経が有意になって唾液の分泌が抑制されるためです。

<全身疾患>

代表的なものだと糖尿病やシェーグレン症候群、甲状腺の疾患や腎臓の疾患などでも唾液の分泌量が低下するといわれています。

<服用中の薬剤>

降圧剤、抗うつ剤、睡眠薬など、唾液の分泌を減少させる副作用があるものがあります。

ドライマウスになるとどんなことが起こる?

では、ドライマウスの状態が続くとどんなことが起こるのでしょうか。そもそも唾液はさまざまな役割を持っており、お口を潤すのはもちろん、ごはんやパンなどのでんぷん質を体内に吸収しやすいように分解したり、歯についた食べ物のかすを洗い流したり、お口の中のpHを中性に保ち、歯の表面のカルシウムが溶けるのを防ぐ作用などがあることがわかっています。

つまり唾液の分泌量が減るということは、これらの作用も低下するということです。そして、唾液清掃能力が落ちプラーク(歯垢)がつきやくすなって、むし歯になりやすくなったり、舌のひび割れや痛み、口臭悪化、摂食障害、嚥下障害、味覚障害、発音障害などが現れることがあります。

特に摂食障害や嚥下障害は、最近よく耳にするフレイルの最終段階とも言われるので、軽度のうちに気づき対処することが大切です。

では、ドライマウスを改善させるにはどうしたらいいのでしょうか?次回は改善法に焦点を当ててお話ししたいと思います。

富永歯科クリニック 歯科衛生士 西村文夏

 

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