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がん治療と歯の治療 Part1 抗がん剤治療

2023年1月22日

こんにちは。大阪市福島区の歯医者 富永歯科クリニック院長 富永佳代子です。近年、がんになる方は増加の一途をたどっています。悪性新生物(がん、肉腫、血液のがん)が原因で亡くなられる方は増加しています。しかし、がん検診、診断ツールにより、早期発見早期治療ができるようになっており、がん治療のレベルは上がっています。手術方法、抗がん剤の開発も日々進んできています。日本人の2人に1人が、何らかのがんに罹患する時代ですが、早期発見により長生きできる方が増えているのです。今回は、がん治療と歯科受診の関係についてお話します。

がん治療の種類

がん治療は、①手術、②放射線治療、③抗がん剤治療、④緩和ケアが柱となっています。切除できるがんであれば、手術が第一選択になります。転移があったり、白血病など血液のがんならば、抗がん剤治療を行います。また、がんを小さくしたり、手術に耐えれそうにない場合は、放射線治療を選択、治療が心身ともにつらい時は緩和ケアを行います。手術の際に、肺炎などの合併症が起こることがあります。また、抗がん剤や放射線治療で、副作用が生じます。こうした合併症や副作用の頻度や程度を軽減するために、歯科受診が必要なのです。

がん手術と歯の治療

抜歯

がんの手術の場合、大半が全身麻酔で行われます。全身麻酔では、麻酔薬を吸引、または点滴で静脈にお薬をいれて、意識をなくして痛みを感じなくさせます。呼吸が弱くなるので、人工呼吸器で呼吸を補助します。その際に、気管チューブを患者さんのお口の中から、気管へ差し込んでいくのですが、グラグラしている歯があると、それが折れたり抜けることがあります。折れたり抜けたりした歯が、気管に入ると窒息の危険があります。そのため、手術の前に、歯科で歯を抜いてもらうよう依頼があります。

術後肺炎

気管チューブを通す際に、お口の中が汚れていると細菌が気管にから肺に入り込んで、手術後に肺炎(誤嚥性肺炎)などの合併症を起こしてしまうことがあります。術後の回復が順調に進むために全身麻酔での手術を受ける場合には、あらかじめ歯科受診をして、出来る限りお口を清潔にしてもらう必要があります。お口の中には、非常に多くの細菌が生息していてます。まして、虫歯歯周病にかかっているお口の中は、細菌の温床です。そのため、事前に歯科でできる限りの治療をすませてから、手術に臨んでほしいのです。入れ歯を使っている方も、入れ歯を清潔に保つことが必要です。手術前に、医師や看護師がお口の中の管理をする時間はないので、歯科受診は重要となります。

抗がん剤治療

抗がん剤治療では、副作用が出ることが多いです。代表的な副作用は、口内炎、舌の痛み、お口の乾燥、歯茎の痛み、味覚障害、口腔カンジダ症やヘルペスを発症することもあります。特に口内炎は、非常につらく、症状がひどい場合は、痛くて食事がとれない、水も飲めない、歯も磨けないと、健康時の口内炎とは比較にならないほど、辛い状態になります。原因は、抗がん剤が直接お口の粘膜に作用することや、抗がん剤による骨髄抑制にともない、白血球数の減少によって、感染を起こしやすいことが理由です。口内炎の副作用のピークは、抗がん剤投与後、1~2週間ごろです。ここを乗り切れるかが、治療の一つの壁となります。口内炎が痛く苦しくて、治療を断念される方もおられます。口内炎は、お口の中の細菌数が多いと悪化します。副作用を0にはできませんが、極力少なくするために、虫歯歯周病の治療が重要となります。がんの治療は検査などの関係で日数を要するので、本格的治療が始まる前に、歯科受診を行いお口の中の状態を改善しておくと副作用が緩和され、楽になります。

次回は引き続き放射線治療についてお話します。

富永歯科クリニック院長 富永 佳代子

 

 

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