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歯ぎしりしていませんか?Part2

2022年4月24日

こんにちは。大阪市福島区の歯医者 富永歯科クリニック院長富永佳代子です。前回に引き続き、歯ぎしり、食いしばりに関してお話します。

歯根破折

歯ぎしりが影響を及ぼす歯へのリスクの中で最も重篤な事例は、「歯根破折」です。「歯根破折」は、噛む力に耐えられずに、歯根が縦に裂けて割れてしまいます。イメージとしては、竹筒が真二つに割れる感じです。歯の疲労骨折と考えてください。割れた根っこは、その割れ目から感染を起こし、周囲の骨が炎症状態にあるため、「痛くて噛めない」「歯ぐきが腫れる」などの症状を訴えます。また、割れた根っこを修復する歯科材料はないため、保存療法は困難をきたし、ほとんどの場合、抜歯処置が必要となります。

歯根破折を起こす可能性のある歯は、神経を取って治療した歯です。虫歯が進行して、神経にまで細菌が感染すると、痛み、神経の腐敗のため、やむを得ず神経を取る処置を行います。同時に血管も取るため、以前は水分、栄養が行き渡っていた歯が、ミイラや枯れ木のようになり割れやすくなります。神経を除去した後は、歯の強度を保つために、芯棒や詰め物で補強します。芯棒には、金属を使用しますが、歯ぎしりの強い力が毎日のようにかかると、芯棒が楔のように働いて歯根破折を起こしてしまいます。イメージとしては、一輪挿しの花瓶に、一本の硬いお花が差し込んであり、毎日そのお花が横揺れを起こし、劣化した花瓶に力がかかり割れてしまうことを想像してください。特に歯の本数が減少する中高年層では、本数の少ない歯に過剰な力が集中するため、また歯の経年劣化もともない、歯根破折のリスクが高まります。神経のある天然歯でも、経年劣化のため歯冠、歯根破折が起きることもあります。

歯ぎしりの力を減らせるのでしょうか?

第一に、ご自分で歯ぎしりTCHをしているか意識することがスタートです。

歯ぎしりでは?

歯医者さんで、お口の中を診てもらい、歯ぎしりをしている痕跡があるか調べてもらいましょう。詰め物や被せ物が壊れていないか、欠けていないかをチェックしてもらいましょう。

ご家庭で、歯ぎしりをしていると言われたことはないですか?

起床時に、歯の痛み、顎や首に痛みは感じませんか?起床後2~3時間で楽になるのであれば、就寝中の食いしばりの可能性があります。首の寝違いと思っていたということもあります。

TCH(歯の接触癖)では?

パソコン作業中、調理中、運転中に上下の歯を接触させていませんか?これは顎関節症のリスクになると言われてきましたが、最近では、歯や入れ歯を傷めてしまうことになるとも報告されています。ご自分で気づくことは少ないため、チェックするために、作業中にタイマーを5~10分で鳴らすようにして、鳴った時に上下の歯を合わせていないかチェックしてみてください。いろんな場面でチェックすることにより、どんなときにTCH をするのかわかってきます。

歯ぎしりを減らすために、良い睡眠を

夜中の歯ぎしりや食いしばりは、眠りの浅い時間帯に起きます。

睡眠時無呼吸や逆流性食道炎の方は、夜間睡眠が浅くなることが多いため、歯ぎしりが起きやすくなります。質の良い睡眠をとるため、健康のため、治療を受けましょう。

過度のアルコール摂取は、睡眠の質を下げてしまいます。また、カフェインの取り過ぎも同様です。

ストレスは不眠症に関係する血中コルチゾールの分泌を増加させるため、眠りが浅くなります。ストレス解消を心がけましょう。

睡眠中の歯ぎしりは、子供で15~20%、成人で8~10%、50歳以上で3~5%と、年齢とともに減少傾向ですが、遺伝するとの報告があります。今後研究が進むと、歯ぎしりのリスク判定が可能になるのはないでしょうか。

次回は、歯科での対策をお話します。

富永歯科クリニック 院長 富永佳代子

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