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スポーツドリンクの取り過ぎに注意!Part1

2022年3月27日

こんにちは。大阪市福島区の歯医者 富永歯科クリニック 院長富永佳代子です。めっきり春らしくなってきました。コロナ蔓延防止が解除され、お花見、春休み、旅行などの計画を立ててらっしゃるのではないでしょうか?これから気温がどんどん上昇していき、春から暑い夏への移り変わりが早く感じられることでしょう。汗もかきやすくなり、水分摂取に気を遣うようにあります。ところで、皆さんは、水分補給をどのようにされていますか?今回から、清涼飲料水、スポーツ飲料の摂取、その注意点をお話します。

イオン飲料って何?

いわゆるスポーツドリンクは、イオン飲料の一種です。イオン飲料には、スポーツドリンク、経口補水液、乳幼児用イオン飲料があります。イオン飲料には、カリウム、ナトリウム、マグネシウムなどいわゆる「電解質」が入っています。電解質とは、水に溶けた時イオン化して電気を通す性質がある物質のことです。例えば、食塩つまり塩化ナトリウム「NaCl」は、イオン化するとナトリウムイオンNa⁺と塩化物イオンCl⁺に分かれます。

人間の体液には、水分のほかに電解質が含まれています。細胞内に流れる電解質を一定に保つ必要があり、大量に汗をかいたり、下痢をして脱水症状になると、電解質を補う必要があります。病的な状態だと、点滴で補給しますよね。

スポーツドリンクの成分と役割

スポーツドリンクには、水と電解質の他に、砂糖やクエン酸や酸味料が含まれています。

その成分と役割は、

  • 水     水分の補給、電解質により効率よく吸収
  • 電解質   電解質の補給 塩化ナトリウム(食塩) 塩化カリウム 塩化マグネシウムなど
  • 糖     エネルギー補給 砂糖 果糖ブドウ糖液糖
  • 酸     味の調整 保存性向上 果汁 クエン酸 酸味料 アミノ酸 酸化防止剤

以上のように、激しい運動などで大量に水分や電解質を失った時には、効率よく補給できる優れものですが、日常的に摂取する場合に問題点があります。

糖の過剰摂取に注意

スポーツドリンク500ml中に、どれくらいの砂糖が含まれているかご存じでしょうか?約30g、つまり角砂糖にして8個分です。コーヒーを飲むのに8個も角砂糖を入れる方は滅多にいないと思います。どうしてこれだけの糖を摂取して甘く感じないのか?それは果汁や酸味料、クエン酸、ビタミンCのせいです。そして冷やして飲むために、甘味を感じにくいためです。また、酸が入っているので、スポーツドリンクは酸性度が高く、㏗3.5、歯の表面のエナメル質が溶け始める㏗5.5をかなり下回っているため、リスクが高いのです。

歯へのリスクは?

スポーツドリンクに含まれる大量の糖と酸が、どのように歯へのダメージがあるのでしょうか?糖は虫歯発生、酸は酸蝕症つまり飲料物の酸によって歯が溶ける現象を引き起こします。砂糖は、虫歯菌(ミュータンス菌)の餌になり、菌を増殖させ、菌から出る酸によって歯を溶かし虫歯になります。

酸は、それ自体がを溶かしてしまいます。スポーツドリンクを摂取したままで長時間いると、お口の中がネバネバしてきませんか?これは、虫歯菌が増殖している証だと感じてください。飲んだ後には、お水やお茶をのんだり、うがいをして、お口の中に残っている成分を洗い流してほしいものです。

乳幼児用のイオン水の摂取にも注意が必要です。乳幼児用は、成人用に比較して、濃度は薄いのですが、哺乳瓶やストロー付きマグなどで、摂取していると、前歯が虫歯になるリスクが高まります。生えたばかりの乳歯は、永久歯に比べて特に酸に弱く溶けやすいのです。前歯以外にも、奥歯にも虫歯になるリスクが上がります。チョコレートや飴のような固形物は、かみ合わせの部分に虫歯ができやすいのですが、スポーツドリンクは液体であるためお口の中で広がりやすく、歯と歯の間に虫歯ができやすくなります。歯と歯の間の虫歯は、見つけることが困難で気づいた時には、大きな穴になっていて、治療に回数がかかることになります。

次回は成人のリスクについて、その対策について続けてお話します。

富永歯科クリニック 院長 富永佳代子

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