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乳幼児の歯磨き時の事故に注意

2022年2月6日

こんにちは。大阪市福島区の歯医者 富永歯科クリニック院長富永佳代子です。今回は乳幼児の歯磨き時の事故についてお話します。1~2歳になると、親御さんの真似をして、自分で歯磨きをするようになりますね。フォークやスプーンを上手に自分で使えるようになると、歯ブラシで自分歯磨きもスタートして良い時期です。

歯磨き中の事故

5歳以下の乳幼児が歯磨き中にけがをして救急搬送される事例は、東京で年間約40人と報告されています。この数字は、ここ10年間減少していません。年齢別では、3歳前半までが多く、特に1~2歳がピークです。けがの重症度では、軽症がほとんどですが、中には命に係わる場合も、報告されています。

原因は?

事故の原因としては、歩いたり走ったりして転倒が70%、人や物とぶつかる場合が13%、踏み台などから転落が約5%です。2歳までの子供は、頭位が胸囲よりも大きく、体の重心が上にあるため不安定です。また下半身の成長も未熟なため転びやすいです。しかし、体が柔らかいので、通常は大きな怪我にはならないのですが、歯ブラシが口に入っている場合は、重大な事故につながるリスクが発生します。

聞き取り調査では、4人に3人のお子さんが、歯磨き時歩き回ったり、歯ブラシを口にくわえて走ったりしているとのことです。また、きょうだいのいる家庭では、歯磨き中にふざけてしまい転倒という事例もあります。

ぶつかる事故は、歯ブラシをくわえながら動いた時に、手がぶつかって喉にあたってしまいます。1~3歳児では、自分から動いて人や物にぶつかるケースが原因の大半を占めています。保護者の方は、「自分磨きで歩き回っている時に事故が起こる」ことを意識してほしいのです。

歯みがきグッズで事故防止

3歳前半までの事故の多い時期は、子供の自分歯磨きには、安全対策の施された歯ブラシを使うことをお勧めします。

コブ付きタイプ、カバー付きタイプのように、歯ブラシの柄の部分に突起があって、喉の奥にいかないようになっているものがあります。このタイプも安心ですが、転倒時にカバーが外れたりずれたりする例が報告されています。

歯ブラシのネックの部分が柔らかく曲がるものがあります。このネックの柔らかい歯ブラシは、転倒時に歯ブラシが横方向にグニャっと曲がるのですが、縦方向には曲がりいにくいので、歯ブラシ時にはしっかり力が加わり、しっかりと歯磨きできる優れものです。

保護者の方の歯磨き見守りを

歯磨き時には、必ず保護者が見守りましょう。来客があっても、「待っててね。」ではなく、歯ブラシを一旦預かるようにしてください。お子さんは、少し目を離したすきに、たった1秒で事故にあいます。歯磨きは、必ず座ってしましょう。床に立って歯磨きをする子供が多いですが、座っている方が姿勢が安定します。また、ソファより椅子の方がより姿勢が安定して安全です。

歯磨きを終えて、うがいをする時は、必ず歯ブラシを置くか、預かるようにしましょう。洗面台の前で台に上るときなど、口に歯ブラシをくわえていませんか?

仕上げ磨き時も注意

仕上げ磨き時に、子供の姿勢に注意しましょう。磨いている最中に、子供の頭部が動かないように、膝の上に寝かせて行うようにしましょう。また、周りに他のお子さんがいて、ぶつからないように注意してください。

「注意1秒怪我一生」。子供の事故は、大人が目を離したすきに起こります。しかし、事故が怖いからと、自分磨きをさせないわけにはいきません。子供の健全な自立、健全な口腔の発育のために、自分磨きをさせるべきです。そのため、環境要因として、「保護者の見守り」「歯磨きをする場所」「お子さんの姿勢」、道具としては、「使用する歯ブラシ」の改善です。小さな改善を積み上げることで、事故リスクが減少します。毎日、楽しく安全な歯磨きをしてくださいね。

富永歯科クリニック   院長  富永佳代子

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