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歯周病と全身疾患 Part3 認知症 その2

2021年10月25日

こんにちは。大阪市福島区の歯医者 富永歯科クリニック 院長富永佳代子です。前回に引き続き、認知症歯周病の関係についてお話します。

前回の少し難解な話をまとめてみましょう。

Pg菌が炎症を起こして、歯茎の粘膜の表面に破れ目ができ、そこからPg菌が歯茎の中に侵入

②侵入したPg菌が、免疫細胞と戦い、過剰反応したカテプシンBを大量に排出。カテプシンBがアミロイドの元であるタンパク質をカットして、アミロイドβが増加

③Pg菌とアミロイドβが血流にのって移動

④脳の血管に到達

⑤Pg菌の誘導で血液脳関門を突破したアミロイドβが脳内に蓄積、アルツハイマー型認知症の原因になる

ちなみに、アミロイドβが脳内にたまってから、認知症を発症するまで、25年ほどかかると言われています。歯周病を発症する人の年齢のピークは、45~54歳とされているのですが、ここに25年足すと、アルツハイマー型認知症患者が急増する70歳代という年齢層と重なります。

歯周病の治療と予防のために歯科受診を!

皆さんは、定期的に歯周病の治療や予防メインテナンスを受けていますか?歯周病は、虫歯の痛みのようなつらい痛みが出ない病気です。歯茎が腫れ、歯磨きをしたときに出血しても、痛みを感じないので、放置してしまいがちです。歯磨きをして出血しても、「毎日歯磨きしていれば大丈夫」「殺菌剤を含む歯磨き粉を使っていれば大丈夫」と思っていませんか?「歯周病なんて、たかが歯の病気」「歯が抜けるのは、老化現象だから構わない」と思っていませんか?

歯周病の温床は、外からは見えない歯周ポケットの内側にあります。歯周ポケットの奥にPg菌は潜んでいます。ポケット内にプラークや歯石がこびりついていないかどうかは、ご自分ではわからないのです。歯医者さんで、診察、検査をすることによって判明します。歯磨き剤に含まれる殺菌成分では、ポケット内の歯石やプラークを完全に除去することは不可能です。歯科医院で、歯科衛生士によるメインテナンスを受けることが効果的なのです。

歯ブラシだけでは落とせない汚れ

歯科でのプロフェッショナルによる治療、メインナンスがなぜ必要なのでしょうか?
プラーク歯石は、歯周ポケットの中に存在します。歯ブラシを使ったセルフケアでは、ポケット内のプラークを完全に除去することは不可能です。無理にポケット内にブラシの毛先を入れて、ゴシゴシ磨いていると、歯茎が傷つきやせてしまい、虫歯になりやすい歯の根面が露出してしまいます。そのため、知覚過敏を起こして、冷たいものが電撃的にしみて痛みを感じることもあります。

プロフェッショナルな治療、歯ぐきを傷つけずにきれいにプラークを除去する歯磨きの仕方を、衛生士さんから教えてもらいましょう。ポケット内に沈着した歯石は、歯磨きでは除去できません。歯磨き粉は、あくまでも補助的ツールであり、頼ってはいけないのです。

歯を残すことでアルツハイマー型認知症の予防に

高齢者になっても、たくさん歯があり、歯でしっかり噛むことにより、アミロイドβが少なくなるというデータが実験結果によってわかっています。噛むことで、歯の根元にある歯根膜のポンプを押して、勢いよく脳に血流を送り込み、脳内のアミロイドβを押し流すことができます。(マウスによる実験でも裏付けされています。)

若いころから、歯を大事にすることを意識して、虫歯を長期に放置しないことも、歯をたくさん残すことにつながります。つまり、子供のころから、お口の中の虫歯予防、中高年からの歯周病予防、全てが高齢者になった時の肉体的、精神的健康に繋がります。たかが虫歯と侮るなかれ!早期発見、早期治療を心がけてください。

富永歯科クリニック   院長  富永 佳代子

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