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おやつを食べる回数

2021年10月18日

こんにちは。大阪市福島区の歯医者 富永歯科クリニック 副院長 赤野弘明です。いつもブログを読んでいただきありがとうございます。今回は間食の取り方についてお話します。

虫歯のできやすい間食の取り方ってあるのでしょうか?たくさん食べると虫歯になる?なんとなく知っているようで知らない事ってありますよね。
まずは、虫歯ができるメカニズムを知って、その対策を考えていきましょう。

虫歯の原因はなんでしょうか?

コマーシャルでも聞く事があるので皆さんもご存じだと思います。
そうです!ミュータンス菌です。ミュータンス菌は、なにも活動していなければ周囲環境も中性です。しかし、何か食べ物(糖分)を食べると、歯に糖分が付着してしまいます。特に粘着性の高いクッキーやケーキなどは付きやすいと思います。ミュータンス菌は、歯に付着した糖分を餌にしてネバネバ成分を出し、バイオフィルム(歯垢)を形成します。これは細菌にとっては、バリアになります。
バイオフィルムの中で、ミュータンス菌はどんどん増殖していきます。そして、付着した糖分を酸に変えてしまうのです。その酸の酸性度が上昇していくと、歯を溶かしていきます(脱灰)。もちろん、唾液にはこれに対抗するために酸性を中性に戻そうとする能力(唾液緩衝能)がありますが、これには少し時間がかかります。

歯の再石灰化

唾液にはリンやカルシウムが含まれていて、初期の脱灰なら修復しようとする能力もあります(再石灰化)。再石灰化という言葉を聞いたことがあると思います。これは、自己修復のメカニズムです。
歯はハイドロキシアパタイトというリン酸カルシウムの結晶で出来ています。この結晶が、酸によって溶解するのが脱灰です。つまり、ミュータンス菌によって生産された酸で、ハイドロキシアパタイトの結晶の密度が低下します。逆に、唾液中のカルシウムイオンやリン酸イオンを取り込んで、再度ハイドロキシアパタイトの結晶密度が高くなることを再石灰化と呼びます。
しかし、この修復能力を超えるレベルで酸が産生されると、唾液の再石灰化能力を超えてしまうので、虫歯になります。
飲食後30分程度は、酸性状態が続き、約1時間かけて元のPHにもどります。
つまり、飲食後1時間半ほどの間は、虫歯になるリスクがあるので、この間に間食をすると、PHが戻らないうちに糖分が摂取され、酸性のままで中性に戻る事がなくなります。

間食の取り方は?

もし、10の量のお菓子を食べる時、10を1回で食べるのと、5を2回に分けて5時間おきに食べるのと、1を10回にわけて1時間おきに食べるなら、1を10回に分けて食べる方が1回で食べるより虫歯リスクがはるかに高くなります。
また甘いものを食べる時間が長いほど、唾液が酸性を中性に緩衝する事ができないため、再石灰化能力も生かされなくなります。
唾液の緩衝作用は重炭酸塩システム、リン酸塩システム、タンパク質の3つの緩衝システムによって調整されていて、このうち85~95%が重炭酸塩システムによるものです。唾液中の重炭酸イオン濃度が増すと唾液のpHも上昇します(アルカリ性に傾く)が、その重炭酸イオン濃度は唾液分泌量に強く依存するため、唾液分泌量が多いと緩衝能が高く、少ないと緩衝能が低くなります。
つまり、唾液の分泌量が少ない人は、できるだけ間食の回数(量ではない)を少なくしないといけないのです。
結論としては、虫歯にできるだけならない為には、短時間で少ない回数で食べるのが良いと思われます。特に唾液の分泌量が少ない人は特に気を付けた方がいいと思います。
歯に食べ物が付着しやすい、クッキーやケーキより、煎餅のような物の方がいいと思います。

迷ったら、リスクの少ない方を選択するという事でよいでしょう。もちろん、何か食べた後に歯磨きができれば、さらに良いと思います。
あまり神経質になるとストレスが溜まるので、お家にいる時には、この事に気をつけて間食を楽しんでください。

富永歯科クリニック 副院長 赤野 弘明

 

 

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