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エナメル質形成不全とは? Part1

2021年8月1日

こんにちは。大阪市福島区の歯医者 富永歯科クリニック 院長 富永佳代子です。今回は、小児のエナメル質形成不全についてお話しします。

エナメル質形成不全とは?

簡単に言うと、歯の表面を覆っている鎧のように固いエナメル質のでき方が不良で、歯が弱くなり虫歯のリスクが高くなる状態です。

昭和の時代には、純粋に「虫歯の洪水」でしたが、平成、令和時代は、歯磨き指導食生活の改善で虫歯は少なくなりました。しかし、小児歯科学会の報告では、小学1~2年生の約5人に一人が「エナメル質形成不全」という驚きの報告結果があります。当院でも、お子さんの検診時に、「エナメル質形成不全」の状態の方がおられます。歯は、乳歯、永久歯とも育つ時期が限られています。エナメル質の形成不全が起こった場合、その時期に何か成長を阻害する因子があったと考えます。

原因は?

①遺伝的要因

影響はかなり限定されます。「歯がうまく育たない遺伝子を持つお子さん」や「高齢出産が増えると増加するとされる遺伝病」が原因と考えられますが、エナメル質形成不全の増加の理由にはなりません。

②環境的要因

お母さんのおなかの中で歯が育つ妊娠期から出生後の幼児期までの成長環境に問題があると考えられます。乳歯なら妊娠4~5カ月くらいで、永久歯なら出生後、3歳ごろまでにエナメル質は形成されていきます。そんなに早い時期から!と驚かれるのではないでしょうか。

では、環境的要因を順に説明します。

★乳歯の頃に根っこのほうまで大きな虫歯になると、永久歯の成長を阻害することがあります。以前は、このケースが大半を占めていましたが、親御さんが仕上げ磨きをしてくださるおかげで、幼児の虫歯は減少傾向です。

★転倒などにより、乳歯をぶつけてしまい、その下にある永久歯がダメージを受けてしまった場合があります。しかし、これも前歯が多く、奥歯では滅多と起きません。

★最近では、ビタミンDの欠乏によるのではないかという仮設が建てられ、研究が進行中です。ビタミンDは、カルシウムリンの吸収を促進する骨や歯の形成に大事な栄養素です。ビタミンDが欠乏すると、子供の場合はくる病、大人の場合は骨軟化症骨粗鬆症など、骨の成長や代謝が阻害されてしまう病気になります。同様に、「歯の成長期のビタミンD欠乏」がエナメル質形成不全を引き起こすのではないかと考えられています。

ビタミンDの摂取はどのように?

答えは食生活紫外線です。食事からビタミンDを摂取するには、魚、キノコ、干しシイタケ、干しきくらげです。現代の若い方は、苦手な食材で食べない傾向になってきています。魚では、鮭、サンマ、ブリなど青い背の魚(苦手な方が多い)に多く含まれています。

もう一つの要因は過剰な紫外線対策ではないかと考えます。最近の美白ブームで、日焼け止めクリーム、日傘、手袋などで紫外線防止を徹底されている方が増加しています。しかし紫外線は、体内で効率よく働くビタミンDの合成に必要な因子です。大阪なら、夏場で10分、冬場で30分から2時間程度、日光を浴びると1日のビタミンD摂取量を体内で作ることができます。

骨粗鬆症の予防においても、日光浴は重要で、「洗濯物を干す時間程度、毎日日光浴をしてください。」と、指導されます。日本人は黄色人種ですので、紫外線が皮膚がんのリスクに大きく起因するというエビデンスもないので、紫外線を悪者として毛嫌いするのはいかがなものでしょうか?特に女性の場合、閉経後骨粗鬆症のリスクは男性と比較して高いので、日光浴は大事です。

骨は、歯と違って代謝するので、リカバリーは可能です。しかし残念ながら、歯は代謝しないので 一度虫歯になったら、自然には治らない組織です。そのために、詰める被せる対処療法になります。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という言葉がありますので、特定の食材の食べすぎ、日光浴のし過ぎはいけませんが、適度な行動は、健康な生活を守るために必要なのです。

次回は、エナメル質形成不全の歯の対処についてお話します。

富永歯科クリニック    院長  富永佳代子

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