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Burning mouth syndrome(BMS)口腔内灼熱症候群っていったい何?

2021年4月19日

こんにちは。大阪市福島区の歯医者「富永歯科クリニック」副院長の赤野 弘明です。まだ、コラムを書くことに慣れていませんが、皆さんに歯の健康にまつわる色々な情報を発信していくことによって、福島区だけでなく、大阪や日本のみなさんの口腔健康がより良い状態に保てるよう努力したいと思います。

Burning Mouth Syndrome(口腔内灼熱症候群)

コロナ禍において、以前に比べて、口腔内の違和感や舌痛症が増加している様に感じられます。この代表的な疾患としてBurning Mouth Syndrome(口腔内灼熱症候群)というものがあります。なかなか聞きなれない疾患名ではないでしょうか?病因は不明であり、特発性口腔顔面痛に分類されています。口の痛みの原因となる病気はいくつかあります。このような病気にかかっておらず、口の中に明らかな異常が認められない状態で口の痛みがある場合には、医師はこれを口腔灼熱症候群と呼んでいます。口腔灼熱症候群の原因として、痛みと味覚を制御する神経にあまりよく理解されていない異常が生じていることがおそらく関与しているだろうと医師は考えています。

口の痛みの原因となるその他の病気には以下のものがあります。以下の病気に当てはまらないものをBMS(口腔灼熱症候群)と呼んでいます。

症状は?

口腔灼熱症候群には、原因は異なるけれども症状が共通しているいくつかの病態が含まれています。症状としては、灼熱感チクチク感麻痺したような感覚が口全体または舌だけに起こり、持続的な場合もあれば間欠的な場合もあります。
口腔灼熱症候群の診断は、症状に基づいて下されるほか、舌の不快感の原因として、より一般的なものがみられない場合に下されます。
口腔灼熱症候群は、閉経の女性に最も多く発生します。口腔灼熱症候群は、多くの人が刺激のある食べものや酸性の食べものを食べた後に経験する一時的な不快感とは異なります。
治療法は緩和療法が主体です。根本的な原因があれば、それを治療します。口を湿った状態に保つと、しばしば灼熱感の緩和に役立ちます。
普段歯科治療を行っていて、通常の場合、1年にだいたい2~3ケース遭遇します。しかし、コロナ禍の現在ではBMSの患者さんも増えているといわれているので、やはりなんらかのストレスによる神経系への負荷が症状の誘発に関与している可能性は否定できません。

対処方法は?

この疾患と思われる患者さんは、早急に問題を解決する方法がないため、辛いとは思いますが、日々の生活から極力ストレスを排除することと、いつか治るだろうという気持ち的に余裕を持つことも大切と思われます。ビタミンB12や鉄の欠乏症という可能性もありますので、舌や口腔内の痛みが感じられたら、まず、これらのサプリメントを1月程度飲んでみるのもよいと思います。ビタミンB12や鉄の欠乏症でなくても、これらのサプリメント1月程度なら、害はないですから。
このような症状があっても、どこの歯科医院や口腔外科でもBMSという病名を宣告されることが、ほとんどないため、色々な病院に行っても、うがい薬くらいしか出ないとおっしゃられる事が多いですね。
病名だけでも知れば安心できると思います。また、原因不明のため、対症療法しかない事も知れば、少しは気を楽にして構えることができます。何もわからないことがストレスになってしまいます。
世の中には、症状があるのに、病名や原因のわからない疾患は、多くあります。また、病名がわかっているのに、治療法がわからないものもあります。
今後、BMSのメカニズムが解明されて、治療法が確立することに期待したいと思います。

富永歯科クリニック 副院長 赤野 弘明

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