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歯科医院でのナゼ?についてお話しましょう。Part1

2021年3月27日

こんにちは。大阪市福島区の歯医者「富永歯科クリニック」副院長 赤野 弘明です。今回は三回にわたって歯科医院でのナゼ?についてお話しします。

その1:どこの医院でも30分区切りに予約制が多いのはなぜ?

「病院なら予約なしで行けるのに、なぜ歯科だけ?」と思う人もいるかも知れませんが、予約制こそ「患者さんのためのシステム」なんです。最近では、病院でも予約制の所が増えてきたと思います。今から40年前くらいまでは予約制もなく、患者さんは自分の順番がくるのをひたすら待ったものです。私が子供の頃は、寒い冬でも順番を取るために開院の1時間くらい前から、並んだことを覚えています。歯科医院も少なく、1日に見てもらえる患者さんの数が決まっていたからです。患者さんを長時間待たせる事で患者さんの時間を無駄にしているのはもちろん、患者さんが集中する時間と暇な時間ができると治療を計画通り進められないため予定を立てにくいという面がまずあります。このようなことから、次第に予約制が一般的になりました。
「歯医者は何回も通わないといけないからいやだなあ」と思う人も多いと思いますが、麻酔をして、削って詰めるだけでも30分近く時間がかかります。ひとり30分で患者さんを診察しても、1日16人前後の患者さんしか見られません。同じ保険診療で、眼科や内科なら、約2時間くらいで見ることができる人数です。
それでも、ひとり30分の予約を取って診療しているのは良心的だと理解してもらえるとありがたいです。
ですから、この30分を患者さんにも大切にしていただきたいのです。もし安易なキャンセルが続くと、歯科医からその時間の仕事を奪うことになり、歯科医院にとっても大きなダメージとなります。私たち歯科医もできる限り時間を守るよう努力しますが(医療行為なので予期せぬ出来事もあります)、患者さんも予約に対して誠実でいることが、良い治療を受けるために必要な事です。
保険診療において、長時間予約をとって、集中して診療をして、回数を減らすこともある程度可能ですが、その場合、予約のキャンセルは絶対にしないでもらわないといけないことになります。それに、型をとって歯の被せ物作るにもすぐには出来ないので、病院に比べてやはり回数が増えてしまいます。
こういった事が、歯科医院の予約が30分というのが多い理由です。

その2:ナゼ治療が1回で終わらないの?

「何で何回も治療に通わないといけないの? 1度にたくさん治療して!」思う人もいるのではないでしょうか?何日もかけて治療するのは、その必要性があるからなんです。エナメル質にとどまるような小さな虫歯であれば、1回で終わります。でも多くの場合、虫歯が進行したり、歯周病が進んでから歯医者に駆け込むことも多いのではないでしょうか。特に時間がかかるのは根管治療(歯の根の治療)です。根管(歯の根の中の神経の通っている管)に細い金属を差し込んで感染した神経や細菌を除去し、根管の壁を掃除します。この根管は非常に細く、太い部分で1ミリ弱、先端では0.1ミリ。曲がっていたり、枝分かれしているだけでなく、大臼歯ならこの根管が3~4本あります。もっとある場合もあります。しかも口の奥を手作業で行うので、根の治療に3~5回くらいかかることもあります。だから、このような治療が必要な大きな虫歯がたくさんあれば、当然もっと回数がかかることになります。

その3:ナゼ途中で(歯科衛生士に)交代するの?

「途中で歯科医師から‘お姉さん‘に交代しちゃうのはなぜ?最後まで診てよ」という意見もあるかもしれませんが、それは「お姉さん」ではなくて、「歯科衛生士」口腔衛生管理のプロフェッショナルです。

歯の治療の前後で、歯石の除去や歯磨き指導をしてもらうことがあります。この行為は歯科医師ももちろんできるのですが、歯科衛生士は口腔ケアのプロフェッショナルなので、バトンタッチします。病院であれば、看護婦が問診したり、採血したりしますね。それを違和感なく受け入れています。歯科衛生士もそのような立場の人で、歯科医療や予防の専門家なのです。だから、歯に関する不安や悩みをお姉さん(歯科衛生士)に遠慮なく聞いてください。

その4:次の予約は翌日ではダメなの?

「たとえ回数がかかる治療でも、翌日が次の予約ならすぐ終わるのに。」と思われる方もあるのではないでしょうか?気持ちはわかりますが、歯科治療の多くは外科治療と同じで、治療後の治癒に時間が必要なのです。

理由1:治癒するまである程度時間が必要
歯や神経を抜いたりすると、その部分が落ち着いてから進めていかないと、良い治療はできません。特に歯を抜くと、歯ぐきの形がある程度安定するのに2ヶ月くらいかかります。根管治療をしても、炎症が治まるのに数日かかる場合もあります。歯の治療とはいえ、体の一部です。「治癒するまで待つ」という時間が必要です。

理由2:補綴物(ほてつぶつ)の製作待ち
削った歯に被せ物をする時は、補綴物(クラウンやブリッジなど)の製作時間を待たなくてはいけません。
通常の被せは、型を採ったものに石膏を流し込んで、歯の模型を作ります。それを技工士さんが、被せを作れるように、歯を作る模型に改造します。その後、作りたい形にワックスで形を作り、このワックスの原型を埋没剤(まいぼつざい)という耐火模型を製作する材料に入れて、高温で焼いてワックスを完全に燃やしてしまいます。燃えてできた空洞に金属を流し込んで銀歯を作ります。陶器の場合、この金属に陶材を焼き付けます。ジルコニアクラウンなどは、模型をコンピューターで読み取って、コンピューターでコントロールしながら切削したり、焼成したりして製作します。現在では、コンピューターを用いた製作方法が発展して、色々な作り方がありますが、昔から行われている被せの製作手順はこのような流れになります。従って、型をとって、すぐに完成するのは多くの場合できないことが多いです。

理由3:予約がはいっている

これが一番の理由かもしれません。翌日に治療できる状態でも、患者さんの希望する時間に予約が入っていることもあります。もし、急ぐ理由(転勤、長期海外出張など)があれば、初診の段階で事情を伝えて相談するのが良いと思います。

以上 歯科医院のナゼ?の一回目でした。

副院長 赤野 弘明

 

 

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